Case03.そばにいたかったから、頑張れた。

【Case03】最初は天使、そしてパートナー、最後は師匠になったリッキー

ちゃつぼちゃん、たろうちゃん

たろうちゃん

オーナーさま パートナー 性別 犬種 生年月日
Sさま ちゃつぼちゃん MIX 21歳で永眠
たろうちゃん 18歳で永眠

一日でも長くいたかったから...。

一日でも長くいたかったから...。
自分なりに精一杯やった介護。
でも、今でもやっぱり会いたいよ...。

MIX犬のちゃつぼと、柴犬のたろう。2頭とも阪神大震災を経験し、一緒に歩んできました。
小さいときはお散歩が大好き、寂しがり屋でいつも一緒に寝ていた、ちゃつぼ。
近所の大きなわんこと激しい取っ組み合いをするくらい血の気が多かったけど、私が帰ってくるのをいつも玄関で待っていてくれた、たろう。

無駄吠え、夜泣き、徘徊、寝たきり、床ずれ、食べることもままならず...

月に1~2度ほど、2頭を車に乗せて海へ行きました。車の窓を少し開けて顔を出し、風を受けるのが好きで、そしていつも砂浜を楽しそうに走り回っていました。

ちゃつぼが、2~3年間の認知症のあと21歳で亡くなり、その1週間後、たろうの認知症が出始め、ちゃつぼが亡くなった2年後に息を引き取りました。

無駄吠え、夜泣き、徘徊、寝たきり、床ずれ、食べることもままならず...いろいろなことがありました。
徘徊対策には、ぶつかっても大丈夫なようにと赤ちゃん用のサークルにクッションをつけました。でも力が強くて倒されてしまうので、部屋の隙間という隙間をタオルで埋めました。

歩行補助のためにハーネスを買って散歩をしていましたが、とうとう寝たきりになり、それからは床ずれにならないように、私は外出を控え、寝返りをサポートしました。
夜泣きが始まってからはどんどん体力を消耗し、薬にも頼りましたが、25kgあった体重が7kgまでやせ細り、骨と皮だけになりました。

介護士さんに頼んだり病院も変えたりと、犬たちが快適に過ごせるよう、できることは何でもしました。

辛かったし、大変だったけど、痛みがあるのかないのかもわからなかったけど、少しでも快適にしてあげたいという思いと、少しでも一緒に、そばにいたかったから、がんばれました。

でも、やるだけのことはやったという気持ちの裏側で、 もっと一緒にいたかった、そして会いたいという気持ちは今でも尽きないのです。

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