晴れた日曜日の昼下がり。4月23日午後2時より、代官山T-SITEで「犬といるしあわせ」写真展を記念してトークセッションが開かれました。写真展は「走る・飛ぶ」「嗅ぐ」「遊ぶ」「のほほん・ほっこり」「ふれあう」という5つのテーマに分かれ、愛犬との「ほっ、と時間」を切り取った一枚を募集、厳選した150点を展示したものです。見ているだけで思わず笑顔になってしまう写真に囲まれるように、やわらかく日の当たるエリアで行われたトークセッションは「大切なパートナーと日常を永く寄り添うためのライフスタイリング」がテーマです。
ゲストのライフスタイリスト大田由香梨さんは、アフガンハウンドのパートナー"クレーム"くんと登場。屋上庭園「プラスワンリビング」を提供する株式会社innovation社長・吉川稔氏が加わり、司会はGREEN DOG代表の佐久間敏雅。多くの愛犬家が詰めかけ、絶妙のトークの掛け合いを楽しみました。
簡単な自己紹介や写真展の感想、おのおのの〈パートナーといるしあわせ〉プライベート写真披露からセッションはスタート。3名のユーモアたっぷりな話術に早くも会場は笑いの連続です。そしてトークはメインテーマ「パートナーとの暮らしとライフスタイリング」について。
「パートナーとの暮らしがお仕事に役立つことは?」「お仕事がパートナーとの暮らしのヒントになることは?」との問いに、大田さんは自身の経験を踏まえてこう語りました。
「犬を飼う前は、とにかく仕事ばかりしていました。完全に仕事中心で、自分を見失いそうになりかけていたんです。彼(愛犬)が来てから、生活のパターンが変わり、何でもない暮らしを楽しめるようになりました。彼との暮らしのおかげで、自分ひとりでは気づかないヒントももらえます。仕事のうえでもそうですが、生活のなかで、あたりまえの幸せが大事なんだ、ってことに気づかせてくれました」。大田さんがライフスタイリングの仕事で「あたりまえの日常の素晴らしさ」を伝える原点は、じつは愛犬との暮らしにあったといいます。
これには吉川氏も「ほんとうにそうです。人はとかく新しいことや変化を好みますが、じつはあたりまえのことが大切なんですよね。一見つまらなく思えるルーティンこそ大切にしよう、と犬との暮らしに教えてもらっています」とうなずいていました。
パートナーとの習慣では、大田さんが意外な?発言を。「我が家では、毎朝円陣を組むんですよ。みんなで立って肩を組み、今日もがんばろう!って」。さすが大型犬という習慣に、一同びっくり。佐久間氏は「仕事で神戸と東京といったり来たりですが、家に帰ったら、どんなに疲れていても自分が犬の散歩をします。大切な時間です」と笑顔。
「プラスワンリビング」が今回「GREEN DOG」と共同で開発した屋上プライベートDOG GARDENは、日常で愛犬との幸せな関係をのびのびと育むための我が家専用の屋外空間です。
「もしご自宅の屋上にこのような空間があったらどんな楽しみ方をされますか?」この問いに、大田さんは笑顔で即答しました。「ヨガですね。毎朝クレームと並んでヨガをしているんです。いまは室内ですが、屋上でできたらどんなに気持ちいいでしょう」
「屋上にドッグガーデンがあれば、犬と飼い主が一緒に楽しんで過ごす快適空間ができますね。休日は一日中ここで過ごしているかも。犬は犬らしくしたいことができて、人も自然体でゆったりリラックスできる。思い思いにのびのびできるというのがいいですね」(佐久間)
また、こんな話も。「うちは大型犬ですから運動量がとくに必要です。思い切り遊ばせたい。ドッグランに行けばいいですが、しょっちゅう行くわけにもいきません。屋上のドッグガーデンができたらほんとうに嬉しいです。東京の屋上が全部そうだったらいいのに」(大田さん)
「うちの犬はほかの犬が苦手なので、ドッグランに行くと気を遣います。屋上ドッグガーデンは助かります」(佐久間)
「うちの犬はほかの犬が好きすぎて(笑)追いかけようとするので、やっぱり屋上ドッグガーデンが助かります(笑)」(大田さん)
それぞれのパートナーのこぼれ話に日常の素顔が垣間見え、会場はますますほっこりムードに。最後はおひとりおひとりのメッセージで締めくくります。大田さんは思いを込めて「私は『犬として』というより家族としてつきあってきました。一緒に過ごす時間、空間はかけがえのない、特別なものだと思います」
innovationの吉川代表は「パートナーと過ごす日々は大変なこともありますが・・・得るものはそれ以上ですね。犬との関係は『つながり』の意味を教えてくれます」
犬との暮らしのソリューションプロバイダーという立場から、佐久間は次のようなアドバイスを。「パートナーとの暮らしでヒントといえば、無理しないことではないでしょうか。こうでなければならない、と型にはめると大変です。たとえば散歩の時間など、かっちり決め過ぎないほうが飼い主にもパートナーにもいいと思います」
明るい日差し、心地よい風、緑の匂いを感じながらの開放感あふれるトークセッションはこうしてお開きとなりました。